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靴修理・メンテナンス

更新日 2024.04.12

自分で靴修理する時に失敗しないための必読ガイド!基礎知識から必要な道具や注意点、全体の流れまで徹底解説します。

自分で靴修理する時に失敗しないための必読ガイド!

靴は日常生活で欠かせないアイテムですが、時間の経過と共に劣化や破損が生じることがあります。そんなとき、自分で修理を行うことは可能なのでしょうか?

この記事では、靴修理に挑戦する際に知っておきたい基本的な知識や技術、そして注意点について詳しく解説していきます。

初心者が知っておきたい!靴修理の基本知識とは?

素材

靴はさまざまな素材で作られており、それぞれの素材に適した修理方法があります。

例えば、革製品は革用の接着剤や縫製が必要な場合がありますが、布製品や合成皮革は接着剤を主に使用します。修理する部位や状態に応じて適切な手法を選択することが重要です。

修理範囲・箇所

修理の範囲によって難易度も異なります。小さな穴や剥がれた部分の修理から、ソールの交換かかとの補修など、さまざまな修理があります。

修理の際には、修理する部位の状態や修理の目的に合わせて適切な方法を選択する必要があります。

汚れ・ダメージの程度

修理する部位の汚れやダメージをしっかりと確認し、修理の方法を選択します。

また、修理作業中に靴をしっかりと固定することも大切です。修理中に靴が動くと、修理がうまくいかない可能性がありますので、適切な場所を使用して固定しましょう。

時間と根気

修理作業には時間が必要です。

急いで作業を行うと、修理が不完全になったり、失敗する可能性がありますのでゆとりを持って作業を進めることが重要です。

修理作業中には何度か確認しながら進めることでミスを防ぐことができます。

必要な靴修理道具と使い方

必要な靴修理道具と使い方

靴修理には適切な道具が必要です。

ここでは修理に必要な道具とその使い方について解説します。

必須の道具を揃え正しい使い方をマスターすることで修理作業をスムーズに進めることができます。

必須の道具

修理に必要な主な道具とその使い方について解説します。

接着剤や針、糸などの基本的な道具から靴底を交換するための専用工具まで最低限の道具を揃えましょう。

必須の道具一覧

  • 接着剤
  • 針と糸
  • ハンマー
  • ペンチ
  • ナイフ

使い方のポイント

  • 接着剤は適切な量を使うことが重要です。余分な接着剤が付着すると修理部分が汚れやすくなります。
  • 針と糸を使用する際にはしっかりと縫い目を作ることが大切です。緩い縫い目では修理がすぐにほつれてしまいます。

靴修理専用の道具

プロが愛用する修理道具の紹介と使い方について解説します。

修理作業をスムーズに行うために、適切な道具の選定が重要です。

ソール交換用のヒーター

靴のソールを交換する際に使用されるヒーターは、古いソールを取り外す際に熱を加え、接着剤を溶かすために使用されます。使い方は以下の通りです。

  1. ヒーターをコンセントに差し込み電源を入れます。
  2. 靴のソール部分にヒーターを当て、接着剤を溶かします。
  3. ソールが柔らかくなったら靴を固定し、古いソールを取り外します。

ソール接着用のクランプ

新しいソールを靴に接着する際に使用されるクランプは、ソールがしっかりと接着するまで圧力を加えるために使用されます。使い方は以下の通りです。

  1. クランプをソールと靴の間に挟みます。
  2. バネで圧力を加え、ソールがしっかりと接着されるまで保持します。
  3. 接着剤が乾燥するまでクランプをそのままにしておきます。
  4. 接着が完了したらクランプを取り外し、余分な接着剤を取り除きます。

シューツリー

修理やメンテナンスを行う際に、靴の形を保つためにシュータンクが使用されます。特に革製品の場合、形状が崩れないようにするために重要です。使い方は以下の通りです。

  1. シューツリーを靴の内部に挿入し、靴の形を保ちます。
  2. 靴の形が保たれるように、シューツリーをしっかりと調整します。
  3. 靴磨きが完了するまでシューツリーは使用し続けます。

靴のクリーナー

靴の修理やメンテナンスの際には、靴の汚れを落とすためのクリーナーが必要です。靴の素材や汚れの種類に応じて適切なクリーナーを選択します。使い方は以下の通りです。

  1. 靴の表面にクリーナーを適量取り、柔らかい布で靴の表面全体に均一に塗布します。
  2. 柔らかい布で汚れを丁寧にこすります。
  3. 汚れが取れたら汚れ落としの忘れがないか全体を確認します。
  4. 靴が完全に乾燥するまで放置します。

レザーコンディショナー

革製品の修理やメンテナンスには、レザーコンディショナー(別名:デリケートクリーム)が欠かせません。革製品の柔軟性や光沢を保つために使用されます。使い方は以下の通りです。

  1. レザーコンディショナーを適量取り、柔らかい布で靴の表面全体に均一に塗布します。
  2. 靴に浸透するまで数分待ちます。
  3. 余分に付着してしまったコンディショナーは布で拭き取ります。
  4. 靴が完全に乾燥するまで放置します。

これらの靴修理専用の道具を上手に活用することで、靴の修理作業をよりスムーズに行うことができます。それぞれの道具の使い方を理解し、正しく使いこなすことで、修理作業の品質を向上させることができます。

初心者が自分で靴を修理する際の注意点とコツ

靴を修理する際の注意点とコツ

DIYで靴修理を行う際には、いくつかの注意点コツを押さえておくことが重要です。

ここでは、靴修理を成功させるためのポイントについて詳しく解説します。

失敗を防ぎ、修理作業をスムーズに進めるために必要な情報をお伝えしていきます!

自分でDIY修理5つの注意点

靴修理をDIYで行う際には、以下のような注意点を押さえておくことが重要です。失敗を避け、修理作業を成功させるために、これらのポイントに留意しましょう。

①使用する接着剤の選定

靴の材質や修理する部位に適した接着剤を選ぶことが重要です。

例えば、革製品には革用の接着剤を使用し、布製品には布用の接着剤を選ぶ必要があります。異なる材質に対応した接着剤を選ぶことで、修理の耐久性や仕上がりの品質を向上させることができます。

②修理する部位の適切な清掃

修理する部位を適切に清掃することが重要です。

靴の表面や裏側が汚れていると、接着剤がうまく密着せず、修理が不十分な状態になる可能性があります修理作業を行う前に部位を丁寧に清掃し、汚れや油分を取り除くことが大切です。

③過剰な接着剤の使用を避ける

接着剤を使用する際には過剰な量を使わないように注意しましょう。

接着剤が余分に付着すると修理部位が汚れやすくなり、修理が不自然になる可能性があります。適切な量の接着剤を使用し、均一に塗布することで、修理作業をより美しく仕上げることができます。

また、注意点として瞬間接着剤などは革素材とは相性が悪いので使用はおすすめできません。

④縫製作業の際の注意

縫製作業を行う際には、針と糸の使い方に注意が必要です。

緩い縫い目や不均一な間隔の縫い目は、修理がすぐにほつれてしまう原因となります。修理部位がしっかりと固定されるように均等な縫い目を心がけましょう。

また、糸の選定も重要です。靴修理に適した強度と耐久性を持つ糸を使用することで、修理作業の品質を向上させることができます。

⑤修理部位の確認とテスト

修理作業を行う前に修理する部位の状態を十分に確認しましょう。

部位が適切に修理できるかどうかを判断し、必要に応じて補強や調整を行います。修理が完了した後は、修理部位の耐久性や安定性をテストすることが重要です。

 

これらの注意点を押さえて、靴修理のDIY作業を行うことで、修理作業の品質や耐久性を向上させることができます。失敗を避け、修理作業を成功させるために、慎重に作業を進めましょう。

大まかな修理手順

靴修理を行う際の基本的な手順を以下に示します。これらの手順に従って作業を進めることで、修理作業をスムーズに行うことができます。

①修理する部位の汚れを落とす

修理する部位の汚れや埃をしっかりと落とすことが重要です。

汚れたまま修理を行うと接着剤や補修材料がうまく密着せず、修理の耐久性や仕上がりに影響を与える可能性があります。

柔らかい布やブラシを使用して汚れを丁寧に取り除きましょう。必要に応じて汚れを落とすためのクリーニング剤を使用することもあります。

②修理する部位を整える

修理する部位を整えることで、修理作業をスムーズに行うことができます。

剥がれた部分がある場合には整った形状に戻すために靴の素材に合った道具を使用します。

また、不均等な部位を整えるためにヤスリ刃物などを使用して形状を整えることもあります。

③接着剤を適用する(必要な場合)

修理する部位が接着剤で固定されていた場合、適切な接着剤を選定し部位に塗布します。

接着剤を均一に塗布することで修理部位がしっかりと接着され、耐久性が向上します。

接着剤の種類や塗布方法については製品の説明書を参考にするか、専門家のアドバイスを求めることをお勧めします。

④修理する部位を固定する

修理した部位をしっかりと固定することで接着剤や補修材料が十分に乾燥し、修理が完成します。

クランプ固定台などの固定具を使用して修理部位をしっかりと圧着させます。

修理部位が動かないようにしっかりと固定し、乾燥するまで放置します。

⑤必要に応じて縫製を行う

修理する部位が縫製で固定される場合、適切な針と糸を使用して縫製を行います。

縫製には丁寧な技術と正確な手順が求められます。糸の強度縫い目の間隔に注意しながら、修理部位をしっかりと縫い付けます。

修理部位がしっかりと固定され、耐久性が向上します。 これらの手順を実行することで、靴修理作業を効果的に行うことができます。修理する部位や修理の内容に応じて、適切な手法と道具を選択し、慎重に作業を進めましょう。

まとめ

靴修理は、自分でDIY修理を行う際に知っておきたい基本的な知識や技術があります。

正しい道具手順を理解し、慎重に作業することが重要です。また、修理の際には材質や部位によって異なる注意点がありますので、その点も押さえておく必要があります。

この記事を読むことで、靴修理に関する基本的な知識を身に付け、自分で修理を行う際に自信を持つことができます。必要な道具や使い方、注意点やコツなど修理作業を円滑に進めるための情報がひと通り揃っています。

さらに、修理が難しい場合や特殊なケースでは専門店に修理を依頼する選択肢も視野に入れることが重要です。 自分で靴修理を行うことで靴の寿命を延ばし、コストを節約することができます。

また、修理作業を通じて手作業の楽しさや満足感を得ることもできるでしょう。ぜひこの記事を参考にして、靴の修理にチャレンジしてみてください。 靴修理を通じて新たなスキルを身に付け、より豊かな生活を送る一歩を踏み出しましょう。  

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革靴の修理やメンテナンスを考えている方にとって、修理店選びはとても重要です。

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大切な靴のメンテナンスや修理について、お客様のニーズに合った最適な解決策を一緒に見つけていきます!

 

この記事の監修

CONTE 代表

斎藤 融(サイトウトオル)

日本を代表する靴職人の一人である柳町弘之氏より靴職人として必要な技能と心得を学ぷ。2014年には、オーダーシューズプランド「TORUSAITO」を発表。現在ではGINZASIX、阪急メンズ東京にて取り扱いされている。靴修理の「CONTE」では、靴職人としての技術を活かした、丁寧で高品質の修理に取り組んでいる。