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セミオーダーシューズ

更新日 2025.07.01

日本人の足に合う美しい靴を目指して – 木型職人が語る理想のフォルムへの挑戦

木型職人

「日本の靴はダサい」という偏見を乗り越えて

今から20年前、私が社会人として歩み始めた頃、靴業界には一つの固定観念がありました。
西欧の靴はエレガントで、日本の靴は野暮ったい
——そんな声を耳にすることが少なくありませんでした。

それは西欧人の足形がボールジョイント部分が比較的狭く、かかとが広めなので足形が長細く、全体的にシャープな印象を与えるのに対して日本人は「甲高だんびろ」と揶揄されている言葉があるように、全体的に高が高くボールジョイントほ幅が広い足形の方が多く見られます。その為、やや丸みを帯びたボリューム感のあるフォルムの靴が多かったことが「ダサい」と言われた要因のひとつかと感じております。

実際、私も社会人時代にカッコいいと思い、憧れのフランス製の靴を試着した際、そのスタイリッシュなフォルムに心奪われながらも、足に全く合わず泣く泣く購入を諦めた苦い経験があります。

そんな経験から「日本人の足に合う美しい靴を作りたい」と思ったことが靴作りを始めたきっかけのひとつともいえます。

その瞬間、一つの疑問が心に芽生えました。
なぜ日本人は美しい靴を諦めなければならないのか?

日本人と西欧人の足型の違いを
科学的に理解する

足計測

この疑問を解決するため、まず足型の違いを詳しく分析しました。

西欧人の足型の特徴

  • ボールジョイント部分が比較的狭い
  • かかとが広めで安定感がある
  • 全体的に長細く、シャープな印象

日本人の足型の特徴

  • 「甲高だんびろ」と表現される通り、甲が高い
  • ボールジョイント部分の幅が広い
  • かかとが小ぶりで繊細

日本人の特徴はボールジョイントが広めでかかとが小ぶりなところがあります。

従来の日本製靴がやや丸みを帯びたボリューム感のあるフォルムになっていたのは、この足型の特徴に合わせるためでした。
しかし、それが「ダサい」という印象を与える要因となっていたのも事実です。

その特徴をとらえた上で自身が「美しい」と感じるフォルムを作り上げ、できるだけスタイリングとしても収まりやすい木型を理想としてきました。

美しさと機能性の
両立を追求した木型開発

木型

日本人の足に合う美しい靴を作りたい
——この想いから、私の木型作りへの挑戦が始まりました。

理想的な木型の3つの条件

①日本人の足型特徴を的確に捉える

  • ボールジョイント部分の適切な幅確保
  • 小ぶりなかかとにフィットする設計

②美しいフォルムの実現

  • スタイリッシュなシルエット
  • 小ぶりなかかとにフィットする設計

③実用性の確保

  • 長時間歩行での快適性
  • 足への負担軽減

終わりなき改良への取り組みと
セミオーダーのスタートへ

木型に完成はありません。

常に修正を加えたくなるのが職人魂ではありますが、現時点で一番良いとされる木型をベースにセミオーダーをスタートさせました。

靴職人として、常により良いフォルムを追求し続けており、現在使用している木型も、数々の試作と改良を重ねた結果生まれたものです。

お客様からの嬉しい反響

コンテ靴修理

セミオーダーサービスを開始してから、多くのお客様から貴重なフィードバックをいただいています。

お客様の声

  • かかとの収まりがとても良い
  • いつも小指部分にテンションを感じていたが、 この靴はそれがない
  • 長時間履いても疲れにくい

これらの声は、木型開発が正しい方向に進んでいることを確信させてくれます。

靴に込める哲学
「ファッション×機能性」

靴と木型

私たちが大切にしているのは、「靴はファッションアイテムと同時に歩行のための道具である」という考え方です。

どちらか一方の機能が尖すぎていては長くは愛用いただけませんし、長く履いていただけないと「革靴」がもつエイジングの楽しみを感じていただけません。

なぜ両立が重要なのか

  • ファッション性だけでは実用性に欠け、日常使いできない
  • 機能性だけでは愛着が湧かず、長く使い続けられない(野暮ったくもなる)
  • 両方を兼ね備えることで、革靴本来のエイジングの楽しみを味わえる

革靴の真の魅力は、履き込むほどに足に馴染み、独特の風合いが生まれることです。そのためには、まず「履き続けたい」と思える靴でなければなりません。

ファッションアイテムとしても、歩行の道具としても履きやすい】

このような信念のもと生み出した理想のフォルムを、より多くの方にご体感いただき、本当に足に合う靴の心地よさをお届けしたいと考えております。

一人でも多くのお客様に届けたい想い

20年前に抱いた「日本の靴はダサい」という偏見を覆したい。

日本人の足に合いながらも、美しいフォルムを持つ靴を作りたい。そんな想いから生まれた木型を、一人でも多くのお客様に体感していただきたいと願っています。

足に合わない靴で我慢する必要はありません。美しさを諦める必要もありません。日本人の足型を理解し、それを活かした靴作りこそが、私たちの使命だと考えています。

当店では、お客様一人ひとりの足に合わせたセミオーダーサービスを提供しています。
自分の足に本当に合う美しい靴を履いてみたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

木型への想い、靴作りへの情熱を込めて、皆様のご来店、お問い合わせ、ご相談を心よりお待ちしております。

店舗でのご相談

横浜市青葉区・都筑区や川崎市麻生区の方々によくご利用いただいております。

東急田園都市線藤が丘駅から徒歩約8分
東急田園都市線青葉台駅から徒歩約15分
詳しい情報はHPの店舗へのアクセスからご確認ください。

お問い合わせ方法

電話: 045-973-0770
(営業時間 / 11: 00 ~ 19 :00 定休日 / 火曜日・水曜日)
WEBフォーム: お問い合わせフォームはこちら

 

 

この記事の監修

CONTE 代表

斎藤 融(サイトウトオル)

日本を代表する靴職人の一人である柳町弘之氏より靴職人として必要な技能と心得を学ぷ。2014年には、オーダーシューズプランド「TORUSAITO」を発表。現在ではGINZASIX、阪急メンズ東京にて取り扱いされている。靴修理の「CONTE」では、靴職人としての技術を活かした、丁寧で高品質の修理に取り組んでいる。

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