靴修理・メンテナンス革靴・オーダーシューズ事例紹介

靴職人だからこそできる
美しい靴修理なら
「コンテ」

ご注文の流れはこちら

お電話
ご依頼

こちらをタップで発信

045-973-0770

靴修理・メンテナンス

更新日 2024.07.01

かかとが痛くならない!革靴選びのポイントとは?

かかとが痛くならない!革靴選びのポイントとは?

革靴のかかと(内側)が擦れて痛いと感じたことはありませんか?
かかとが擦れる原因は色々ありますが、靴を正しく選べば防ぐことができます。

この記事ではかかとが擦れない革靴の選び方について詳しく解説します。正しい知識を持って靴を選ぶことで、かかとの痛みを防ぎ、快適に履き続けることができます。あなたの足元を守るために、最適な革靴の選び方を学びましょう。

かかとが擦れる原因とは?

靴のサイズが合っていない

靴のサイズが合っていないと歩行時にかかとが靴の中で動き、擦れてしまいます。特に大きすぎる靴は、かかと部分がフィットせずに摩擦が生じやすいです。

靴の形状が合っていない

足の形状に合わない靴を履くと擦れが発生しがちです。足の形を無視した靴は避けましょう。特に海外(欧米)で作られている靴は日本人の平均値に比べてかかとが大きい為、かかとのホールド感が低いことが多く見られます。

素材が硬い

新しい革靴はまだ革が硬く、かかと部分が足にフィットせずに擦れてしまうことがあります。履き慣らす前の新品の状態では、柔軟性が少ないため摩擦が生じやすいことが多いです。

靴のデザインの問題

靴のデザインによっても、かかとが擦れる原因となります。例えば、かかと部分が高く設定されているデザインや、縫い目が多いデザインは摩擦を引き起こすことが多いです。

かかとが擦れない靴の選び方

かかとが擦れないよう、以下のポイントを意識して靴を選びましょう。

1.足に合ったサイズを選ぶ

適切なサイズを選ぶことは、かかとが擦れないための基本です。
靴を選ぶ際は必ず実際に試し履きをして、靴の中で足が動かないようにフィット感を確認し、足に合ったサイズを選びます。少し余裕を持たせるのがおすすめです。

 

靴のサイズ 効果
ぴったり かかとが擦れる可能性が高い
0.5cm程度余裕がある かかとが擦れにくい適切なフィット感
1cm以上余裕がある 靴がズレて歩きにくい

2.足の形に合った型を選ぶ

靴の形状が自分の足と合っていないと、かかとへの負担が大きくなります。特に以下のポイントに注目しましょう。

甲高の人は甲高タイプを選ぶ

足の甲が高く垂直に膨らんでいる”甲高”の人は、通常の靴だと甲が当たって痛くなりがちです。甲高タイプ(ウィズが2E、3Eなど)の靴なら甲周りに余裕ができ、足になじむので擦れを防げます。

外反母趾の人は外反母趾タイプを選ぶ

外反母趾は親指が内側に曲がる足の変形で、通常の靴だと親指が押し潰されてしまいます。外反母趾タイプの靴なら、つま先周りが広くゆとりがあり、親指に余裕ができるので擦れを防げます。

幅広の人は4E/6Eなど幅の広いタイプを選ぶ

足が横に広い”幅広”の人は、通常の靴だと足の横幅が靴に合わず擦れが発生しがちです。2E/3Eなど幅の広い靴サイズを選べば、足に無理なくフィットし擦れを最小限に抑えられます。ただし、横幅が広いが甲は低いという方は緩くなりすぎて全く合わないこともあるので、必ず試し履きをすることをおすすめいたします。

足の形状は人それぞれ異なるため、自分の足に合った型の靴を選ぶことがかかとの擦れを防ぐ上で重要になります。

3.柔らかい素材を選ぶ

柔らかい革素材の靴を選ぶことでかかと部分のフィット感が向上し、摩擦を減少させることができます。
【おすすめの素材】

  • 牛革(キップ)
  • 山羊革
  • スエード革

4.ヒールカウンターの確認

靴のかかと部分(ヒールカウンター)がしっかりとしているかどうかを確認しましょう。ヒールカウンターが硬すぎると、かかとが擦れる原因になります。適度な硬さと柔軟性を持ったヒールカウンターを選ぶことがポイントです。

かかとトラブルを防ぐ靴のケア方法

かかとのトラブルを防ぐためには、靴のケアも非常に重要です。
革靴は、日常の使用により徐々に劣化し、特にかかとは摩耗しやすい部分です。
定期的なケアを怠ると、かかとの擦れや痛み、靴全体の変形が起こりやすくなります。

  • 新品の革靴の履き慣らしでかかとのフィット感の向上
  • 定期的なクリーニングと保湿で革の柔軟性を維持
  • シューキーパーを使用し、靴の形を保ち、かかと部分の革が硬くならないようにする
  • かかとに穴が空いている場合は靴修理店にて「腰裏補強」を行う

こうした靴のケアをしっかり行うことで、かかとの摩耗を最小限に抑え、靴のフィット感を維持し、長く快適に履き続けることができます。

【15選】かかとのすり減りを解消!靴修理のプロがおすすめするアイテム

自宅DIYで靴のかかと補修!簡単な靴修理のコツを紹介

まとめ

かかとが擦れない革靴を選ぶためには、適切なサイズ選び素材の確認、フィッティングのポイントを押さえることが重要です。

さらに、靴のケアとメンテナンスを怠らないことで、靴の寿命を延ばし、快適に履き続けることができます。

この記事で紹介したポイントを参考にして、靴選びに気をつけることで、長く快適に履き続けられる一足が見つかるはずです。かかとが擦れて痛い思いをするくらいなら、しっかりと靴選びに気をつけましょう。

 

この記事の監修

CONTE 代表

斎藤 融(サイトウトオル)

日本を代表する靴職人の一人である柳町弘之氏より靴職人として必要な技能と心得を学ぷ。2014年には、オーダーシューズプランド「TORUSAITO」を発表。現在ではGINZASIX、阪急メンズ東京にて取り扱いされている。靴修理の「CONTE」では、靴職人としての技術を活かした、丁寧で高品質の修理に取り組んでいる。