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靴修理・メンテナンス

更新日 2024.05.26

靴ソールの寿命はどれくらい?知っておくべき交換時期や費用を解説

靴ソールの寿命はどれくらい?知っておくべき交換時期や費用を解説

愛用の靴がすり減って困っているあなた。オールソール交換は検討していますか?

オールソール交換は靴を長持ちさせるだけでなく、履き心地を改善する効果もあります。しかし、初めてソール交換を検討する方にとってはどのような種類があるのか、費用はどのくらいかかるのか?など不安も多いのではないでしょうか。

この記事では靴のオールソール交換について知っておきたいことをまとめてご紹介します。ソール交換の種類、交換時期の目安、費用、そしてソール交換後の注意点について解説します。

靴のソール交換の基礎知識

靴のソール交換の種類

靴のソールには、大きく分けて2種類あります。

ラバーソール

軽くて柔軟性があり、歩きやすいのが特徴です。
スニーカーやカジュアルシューズ、ワークブーツ等によく使用されます。
ラバーソールには以下のような種類があります。

  • EVAソール:軽量でクッション性に優れています。
  • TPU(ポリウレタン)ソール:耐久性とグリップ性に優れています。
  • クレープソール:柔軟性と弾力性に優れています。

レザーソール

耐久性が高く、フォーマルなシーンに適しています。
ビジネスシューズやドレスシューズによく使用されます。
レザーソールには以下のような種類があります。

  • 牛革ソール:耐久性と通気性に優れています。
  • オイルドソール:柔軟性と防水性に優れています。
  • 合成皮革ソール:軽くてお手入れがしやすいのが特徴です。

靴のソールの平均的な寿命は?

靴のソールの寿命は、使用頻度や使用環境、歩行パターンなどによって異なりますが、一般的には以下のような目安があります。

  • 一般的な靴(スニーカー、ビジネスシューズなど)約6ヶ月から1年程度
  • 高級靴(革靴、ブーツなど)約1年から2年程度

ただし、これはあくまで目安であり、個々の靴の状態や使用状況によって異なります。定期的なメンテナンスや適切なケアを行うことで、靴の寿命を延ばすことができます。また、ソールの摩耗が著しくなった場合や履き心地が悪化した場合は早めに修理や交換を検討することが重要です。

靴のソール交換の目安・タイミングとは?

靴のソール交換の目安は、靴底の摩耗や使用状況によって異なります。一般的には、次のようなサインが見られる場合に交換の検討を始めると良いでしょう。

目安①ソールに溝がなくなってきた

靴底にある溝(グリップ)がなくなってくると、地面への接地が悪くなり、滑りやすくなります。特に雨の日や滑りやすい路面での歩行時に危険を伴います。

目安②ソールが平滑になってきた

靴底が平滑になってくると、地面との摩擦が減少し、歩行時の安定性が低下します。特に歩行や立ち止まりの際にバランスを崩しやすくなります。

目安③ソールが剥がれてきた

靴底の一部が剥がれてきた場合は早めの対処が必要です。剥がれた部分が広がると、靴全体の構造が弱まり、快適な履き心地を損なう可能性があります。

靴のソール交換の費用はどのくらい?

費用がきまる基準

靴のソール交換の費用は、以下の種類によって価格が変動します。

  • ソールの種類使用するソールの種類によって、費用が変わってきます。ラバーソールよりもレザーソールの方が高価です。
  • 靴の種類:スニーカーよりもビジネスシューズの方が高価です。
  • 修理店の場所:都市部よりも地方の方が安価なことが多いです。

一般的な費用

一般的な費用の相場は以下のような価格になることが多いです。

  • 一般的な靴(スニーカー、ビジネスシューズなど): 5,000円〜15,000円程度
  • 高級靴(革靴、ブーツなど): 10,000円〜30,000円程度

ソールの種類や靴の種類や素材、修理店の場所などによって費用が変動します。
修理店によってはクリーニングや補修などのオプションサービスが含まれる場合がありますので、事前に確認することをおすすめします。

靴のソール交換後の注意点

靴のソール交換後は、以下の点に注意しましょう。

新しいソールに慣れるまで

靴のソール交換後は新しいソールに足が慣れるまで、滑りやすい場合があります。特に、ラバーソールからレザーソールに交換した場合などは滑りやすさを感じるかもしれません。

歩き方に注意し、ゆっくりと歩行するようにしましょう。また、雨の日や濡れた路面を歩く場合は特に注意が必要です。

定期的なメンテナンス

靴のソールは使用していくうちにすり減ったり、劣化していきます。
定期的にソールの状態を確認し、必要に応じてメンテナンスを行いましょう。

  • ラバーソール: ソールがすり減ってきたら、靴修理店で補強してもらったり、新しいソールに交換してもらったりしましょう。
  • レザーソール: レザーソールは、定期的に防水加工を行う必要があります。また、乾燥してきたら、レザーソールの専用クリームで保湿しましょう。ただし、クリームを塗ると滑りやすくもなるのでその点には注意が必要です。

防水加工

レザーソールは水に濡れると傷んだり、劣化したりしやすくなります。
雨の日や濡れた路面を歩く場合は、防水スプレーなどで防水加工をしておきましょう。

その他

ソール交換時は、靴の内部のクッション性も低下している可能性があります。必要に応じて、新しいインソールに交換することをおすすめします。

ソール交換によって、靴のバランスが変わる場合があります。歩きにくいと感じたら、靴修理店で調整してもらいましょう。

靴のソール交換は、靴を長持ちさせるための大切なメンテナンスです。 上記の注意点を守って、靴を大切に履きましょう。

まとめ

この記事では靴のソール交換の種類、交換時期の目安、費用についてご紹介しました。靴のソール交換は靴を長持ちさせるだけでなく、履き心地を改善する効果もあります。

また、ソール交換の種類や交換時期の目安、費用、そしてソール交換後の注意点を理解することで、靴の寿命を延ばし、さらには足や姿勢にも良い影響を与えることができます。

靴のメンテナンスは、日常的なケアの一環として行うことが重要です。適切な判断をするために、靴の状態や使用頻度、修理店の評判などを考慮し、必要なケアを行いましょう。
 


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この記事の監修

CONTE 代表

斎藤 融(サイトウトオル)

日本を代表する靴職人の一人である柳町弘之氏より靴職人として必要な技能と心得を学ぷ。2014年には、オーダーシューズプランド「TORUSAITO」を発表。現在ではGINZASIX、阪急メンズ東京にて取り扱いされている。靴修理の「CONTE」では、靴職人としての技術を活かした、丁寧で高品質の修理に取り組んでいる。