靴修理・メンテナンス革靴・オーダーシューズ事例紹介

靴職人だからこそできる
美しい靴修理なら
「コンテ」

ご注文の流れはこちら

お電話
ご依頼

こちらをタップで発信

045-973-0770

革靴・オーダーシューズ

更新日 2024.08.21

オーダー靴の魅力を徹底解説!種類別メリット・デメリットと選び方のポイント

オーダー靴の魅力を徹底解説!種類別メリット・デメリットと選び方のポイント

今回は、多くの方から質問をいただく「オーダー靴」について、徹底的に解説していきます。

既製品の靴でなんとなく満足できていない方、自分の足にぴったりフィットする靴を探している方、そして靴への投資を考えている方は必見です!

オーダー靴とは?その魅力と特徴

皆さん、「靴選び」で悩んだことはありませんか?

サイズが微妙に合わない、デザインは気に入ったけど素材がイマイチ…そんな経験、一度はあるのではないでしょうか。

そんな悩みを解決してくれるのが「オーダー靴」です。オーダー靴とは、文字通り注文して作る靴のこと。自分の足のサイズやデザインの好みに合わせて製作されるため、既製品では味わえない「ぴったり感」や「自分らしさ」を実現できます。

オーダー靴の最大の魅力は、何と言っても「フィット感」。足に合った靴を履くことで、歩行時の快適さが格段に向上します。長時間歩いても疲れにくく、足のトラブルも予防できるのも魅力のひとつ。

さらに、自分好みのデザインや素材を選べるため、唯一無二の一足を手に入れることができます。まさに、靴好きにとっては夢のような選択肢と言えるでしょう。

では、そんな魅力的なオーダー靴の種類と特徴を、詳しく見ていきます!

オーダーシューズの魅力とは?メリットと種類、制作工程について全て解説します。

オーダー靴の3つの種類を徹底比較

オーダー靴と一口に言っても、実は3つの種類があるんです。それぞれの特徴を、わかりやすく解説していきます。

Bespoke(ビスポーク)

フルオーダーとも呼ばれる。足の採寸から始まり、お客様一人ひとりの木型を作成し、仮合わせ等を行い世界にただ一つの靴を作り上げていく。いわばオーダー靴の最高峰のスタイル

Bespoke(ビスポーク)の特徴

  • 足の採寸から始まり、一人ひとりの木型を作成
  • 仮合わせを行い、完璧なフィット感を追求
  • 世界にたった一つだけの靴を製作
  • 職人との直接対話で、細部まで希望を伝えられる

Bespoke(ビスポーク)の価格帯

国内:30〜50万円  海外の有名店:100万円以上

Bespoke(ビスポーク)の納期

納期:半年〜1年以上

ビスポークは、まさに「靴の芸術品」と呼べるでしょう。一足一足に職人の魂が込められた、究極のオーダー靴です。

MTO(Measure to Order)

パターンオーダーとも呼ばれている。

お客様一人ひとりの木型は作らないが(職人によってはオプションで簡単な木型補正を行う)、フィッティングシューズを用意し、そこでサイズ感を確認した上でデザインや素材を選んで作るスタイル。

フルオーダーまでは難しいが既成靴ではない楽しみを感じたい方にはおすすめ。

MTO(Measure to Order)の特徴

  • フィッティングシューズでサイズ感を確認
  • 既存の木型を元に、足の形に合わせて調整
  • デザインや素材を選択可能
  • 一部の職人は簡単な木型補正を行うこともある

MTO(Measure to Order)の価格帯

国内:10〜20万円

MTO(Measure to Order)の納期

納期:3〜6ヶ月程度

MTOは、ビスポークほどの自由度はありませんが、既製品よりも自分に合った靴を作ることができます。コストパフォーマンスが高いのが特徴です。

既成靴ではいつも少し気になるポイントがある(小指部分が当たるなど)方の「オーダー靴入門」にはおすすめです。

RTO(Ready to Order)

いわゆる既製品。ただ、「店頭で売られている靴」というものもあれば、近年は定期的な受注会を行いサイズ、デザイン、素材を選んで注文をするスタイルも増えてきた。

海外の有名ブランドが日本に来て「受注会(イージーオーダー)」開催する場合に多く使われるイメージが強い。

RTO(Ready to Order)の特徴

  • 店頭販売や受注会での注文が可能
  • 既存のモデルから、サイズ、デザイン、素材を選択
  • 海外有名ブランドの受注会が人気
  • 比較的手軽に「オーダー感」を味わえる

RTO(Ready to Order)の価格帯

ブランドや素材によって大きく異なる(5万円〜30万円程度)

RTO(Ready to Order)の納期

納期:3ヶ月程度が多い(海外のブランドだと1年のことも)

RTOは、完全なオーダーメイドとは異なりますが、既製品よりも自分好みの靴を手に入れられる点が魅力です。

各種オーダー靴のメリット・デメリット

それぞれのオーダー靴には、特有のメリットとデメリットがあります。

ご自身のニーズに合わせて、最適な選択をするための参考にしてみてください。

Bespoke(ビスポーク)

Bespoke(ビスポーク)のメリット

  • 職人と直接対話ができるため、より理想に近い靴ができる
  • ビスポークの多くはフルハンド(全ての工程を手作業で行うこと)で製作されている為、その仕上がりは芸術品、工芸品とも評されるほど美しい仕上がりになる
  • 製作過程でケミカルな素材(強力な接着剤、溶剤等)を使うことが少ないので環境にも優しい

Bespoke(ビスポーク)のデメリット

  • 価格が高い
  • 納期が長い(一年以上が多い)

MTO(Measure to Order)

MTO(Measure to Order)のメリット

  • 既成靴で毎回少し不具合がある(いつも小指部分があたる、左右で微妙に足の長さが違う等)場合の対応が可能
  • 既製品ではあまりないデザインと素材の組み合わせができる
  • フルオーダーほどの金額、納期ではない

MTO(Measure to Order)のデメリット

  • ある程度の範囲内での選択となるので本当に理想のものにはなりにくい
  • ボトム(底周り)の仕様や製法(グッドイヤー、マッケイ)の選択ができない
  • 職人と直接対話できない(場合がある)

RTO(Ready to Order)

RTO(Ready to Order)のメリット

  • 価格、納期が比較的わかりやすい
  • フルオーダー、MTOと違い目の前にあるデザインと大きな乖離はないので仕上がりのイメージがつきやすい
  • オーダー品と比べると安価

RTO(Ready to Order)のデメリット

  • 理想通りのフィッティングは求めにくい
  • 価格はピンキリなので各社での違いが分かりにくい
    →製作方法、使用する素材等により価格が大きく変わってくるが、靴の知識があまりない場合はその違いが分かりにくい為「なぜこんなに違うのか?」が理解しにくい
  • 注文時に対応する方が販売員や代理店スタッフなどが多く、細かな説明は受けにくい

オーダー靴選びの5つのポイント

オーダー靴を選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。

  1. 予算と納期を考慮する:自分に合った価格帯と、待てる期間を明確にしましょう。
  2. 自分の足の特徴を把握する:足のサイズだけでなく、幅や甲の高さ、アーチの形状なども意識しましょう。
  3. 靴の用途を明確にする:ビジネス用、カジュアル用、特別な場面用など、使用シーンを想定しましょう。
  4. 信頼できる靴職人や店舗を選ぶ: 口コミや評判を参考に、信頼できる相手を見つけましょう。
  5. デザインと機能性のバランスを考える: 見た目だけでなく、履き心地も重視しましょう。

まとめ

オーダー靴は、快適さと個性を追求する靴愛好家にとって理想的な選択肢です。自分に合ったスタイルを以下のポイントから見つけてみましょう!

  • Bespoke:完璧な仕上がりと究極のフィット感を求める方
  • MTO:既製品では物足りない、でもリーズナブルに個性を出したい方
  • RTO:手軽にカスタマイズを楽しみたい方

オーダー靴は単なる靴以上の価値があります。足の健康を守り、長く使える点で投資価値も高いです。
自分だけの特別な一足で、毎日の歩みをより快適に、スタイリッシュにしてみませんか?きっと、靴に対する見方が変わるはずです。

あなたにぴったりのオーダー靴選びが、新たな靴ライフの始まりとなりますように。

 

この記事の監修

CONTE 代表

斎藤 融(サイトウトオル)

日本を代表する靴職人の一人である柳町弘之氏より靴職人として必要な技能と心得を学ぷ。2014年には、オーダーシューズプランド「TORUSAITO」を発表。現在ではGINZASIX、阪急メンズ東京にて取り扱いされている。靴修理の「CONTE」では、靴職人としての技術を活かした、丁寧で高品質の修理に取り組んでいる。