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靴修理・メンテナンス

更新日 2024.09.09

エンジニアブーツを長持ちさせる!プロ直伝のメンテナンス術

エンジニアブーツを長持ちさせる!プロ直伝のメンテナンス術

エンジニアブーツは丈夫で長持ちする靴として知られていますが、適切なケアを怠ると劣化が早まってしまいます。

本記事では、エンジニアブーツを愛用する方々に向けて、靴の寿命を延ばし、美しさを保つための効果的なメンテナンス方法をご紹介します。

プロの靴職人が実践する手入れのコツから、自宅でできる簡単なクリーニング手順まで、詳しく解説していきます。

エンジニアブーツのメンテナンスが重要な3つの理由

エンジニアブーツは耐久性に優れた靴ですが、適切なケアを行うことで更に長く使用することができます。

定期的なメンテナンスを行う重要性について説明します。

①靴の寿命を延ばす

適切なケアを行うことで、エンジニアブーツの寿命を大幅に延ばすことができます。

革の乾燥や劣化を防ぎ、ソールの摩耗を軽減することで、長年愛用することが可能になります。

②快適さを維持する

定期的なメンテナンスにより、靴の形状が保たれ、履き心地の良さを長く維持することができます。

また、革の柔軟性を保つことで、足への負担も軽減されます。

③見た目の美しさを保つ

適切なケアを行うことで、エンジニアブーツの光沢や色艶を保ち、常に美しい状態を維持することができます。

1.日常的なケア方法

毎日の簡単なケアが、エンジニアブーツの寿命を大きく左右します。

以下に、日常的に行うべきケア方法をご紹介します。

使用後のブラッシング

靴を履いた後は、柔らかいブラシで表面のほこりや汚れを落とします。

これにより、革の毛穴が詰まるのを防ぎ、革の呼吸を助けます。

シューキーパーの使用

靴を履かない時は、シューキーパーを入れて保管しましょう。

これにより、靴の形状が保たれ、シワの発生を防ぐことができます。

乾燥させる

雨や汗で濡れた場合は、新聞紙を詰めるなどして十分に乾燥させます。

直射日光や熱源の近くでの乾燥は避け、風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう。

2.定期的なクリーニング手順

1〜2月に1回程度(目安)、以下の手順で丁寧なクリーニングを行うことをおすすめします。

準備するもの

  • 柔らかいブラシ
  • 革専用クリーナー
  • 清潔な布
  • 革用クリーム
  • 靴磨き用ブラシ

クリーニングの手順

  1. まず、柔らかいブラシで表面の汚れを落とします。
  2. 革専用クリーナーを清潔な布に取り、靴全体を優しく拭きます。
  3. クリーナーを軽く湿らせた布で拭き取ります。
  4. 乾いた布で水分を拭き取り、自然乾燥させます。
  5. 乾燥が強い場合は保湿系クリームを塗り30分ほど寝かせます。
  6. 革用クリームを薄く塗り、靴全体になじませます。
  7. 靴磨き用ブラシで磨き上げ、艶を出します。

3.特殊な状況下でのケア方法

エンジニアブーツは様々な環境で使用されるため、状況に応じたケアが必要です。

雨や雪に濡れた場合

  1. できるだけ早く水分を拭き取ります。
  2. 新聞紙を詰めて形を整えます。
  3. 直射日光を避け、風通しの良い場所で乾燥させます。
  4. 完全に乾いたら、通常のケアを行います。

泥や砂で汚れた場合

  1. 完全に乾燥させてから、ブラシで汚れを落とします。
  2. 落ちにくい汚れは、革専用クリーナーを使用します。
  3. クリーニング後は、革用クリームで保湿します。

塩分による劣化を防ぐ

冬季は路面の融雪剤により、革が劣化しやすくなります。使用後は必ず水で濡らした布で塩分を拭き取り、十分に乾燥させてからケアを行いましょう。

よくある質問と回答

エンジニアブーツのメンテナンスに関して、よくある質問とその回答をまとめました。

Q1: クリームはどのくらいの頻度で塗ればいいですか?

A1: 使用頻度にもよりますが、一般的に3〜6週間に1回程度が適切です。

Q2: 防水スプレーは必要ですか?

A2: 雨や雪の多い地域では効果的です。ただし、革の通気性を損なう可能性があるため、使用は控えめにしましょう。

Q3: 靴底の減りが気になります。交換は可能ですか?

A3: 多くのエンジニアブーツは靴底の交換が可能です。専門店やメーカーに相談することをおすすめします。

プロが教える長持ちの秘訣

靴職人が実践している、エンジニアブーツを長持ちさせるためのテクニックをご紹介します。

  1. ローテーション使用:同じ靴を連日使用せず、複数の靴をローテーションで使用する
  2. 適切な収納:湿気の少ない場所で、シューキーパーを入れて保管する
  3. 定期的なメンテナンス:使用頻度に関わらず、定期的にケアを行う
  4. 早めの修理:小さな損傷も放置せず、早めに修理する
  5. 適切なサイズ選び:足に合ったサイズを選び、過度の負担を避ける

まとめ

エンジニアブーツを長く愛用するためには、日常的なケアと定期的なメンテナンスが不可欠です。

使用後のブラッシングや適切な乾燥、定期的なクリーニングと革用クリームの使用が基本となります。また、使用環境に応じたケアや、素材に合った製品選びも重要です。

※ワーク系のブーツにはよくミンクオイルが推奨されます。ミンクオイルは防水性が強いのでハードな環境で使用するブーツにはおすすめですが、ミンクと相性の良い革の選定や保管方法(保管場所が悪いと通常のクリームよりカビがでやすい)の知識が必要です。

プロの秘訣として、複数の靴のローテーション使用や適切な収納、早めの修理なども効果的です。時には専門家によるケアを受けることで、靴の状態を最適に保つことができます。

今回の記事の内容を実践することで、エンジニアブーツの耐久性と美しさを長く保ち、快適に使用し続けることができるでしょう。日々の小さな心がけが、あなたの愛用する靴の寿命を大きく延ばす鍵となります。

 

この記事の監修

CONTE 代表

斎藤 融(サイトウトオル)

日本を代表する靴職人の一人である柳町弘之氏より靴職人として必要な技能と心得を学ぷ。2014年には、オーダーシューズプランド「TORUSAITO」を発表。現在ではGINZASIX、阪急メンズ東京にて取り扱いされている。靴修理の「CONTE」では、靴職人としての技術を活かした、丁寧で高品質の修理に取り組んでいる。